鋼管杭による改良(鋼管杭貫入工法)とは
鋼管杭工法とは、住宅の荷重を小径構造用鋼管杭を介して強固な支持地盤に伝えることにより、支持力の確保及び、沈下の抑制を図る工法です。 柱状改良工法や表層改良工法と違い、地盤自体を改良し固めるのではなく、深い位置にある固い地盤に杭をさして、その杭で基礎を支える工法です。
軟弱地盤が深く、表層改良工法や柱状改良工法を利用できない場合や堅固な層がある場合はこの鋼管杭工法を利用します。
不同沈下を起こしてしまった建物の基礎を元通りにする手段としてもこの鋼管杭を利用します。
鋼管杭による改良の特徴
- 水やセメントを使用しないため、現場がきれいに仕上がります。
- セメントを使用する工事と異なり、施工後の養生期間が不要です。
鋼管杭工法の手順
- 専用の施工機械により、鋼管杭を地面に垂直に固定します。
- 杭を回転させながら地盤に貫入させます。
- 貫入させた杭を溶接し、固い地盤までの長い杭にします。
- これを必要な数だけ繰り返します。
鋼管杭の品質管理
施工時のデータはすべてコンピュータで管理され、データとして蓄積されます。
鋼管杭改良の施行の様子