外壁塗装と屋根塗装は同時にやるべき?セット費用の相場と20万円得する理由

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外壁塗装の見積もりを業者に依頼すると、ほぼ確実に「せっかく足場を組むので、屋根も一緒に塗り替えませんか?」と提案されます。

工事費用が数十万円跳ね上がるため、「業者が売り上げを伸ばしたいだけの営業トークなのでは?」と警戒してしまう方も少なくありません。

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外壁だけで予算ギリギリなのに、屋根まで一緒にやると高すぎる気がして…本当に同時じゃないと損なんですか?

結論 KEY SUMMARY

外壁塗装と屋根塗装は絶対に同時に行うべきです。最大の理由は、別々に工事すると約15万〜25万円の仮設足場代を2回払うことになり、合計で20万円以上も大損してしまうからです。

この記事では、住宅建築・塗装歴20年のプロが、外壁と屋根を同時に行うべき具体的な理由、坪数別のセット費用相場、そして屋根と外壁の塗り替え時期をピタリと揃える塗料選びの鉄則をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 外壁と屋根を同時に塗ると20万円以上節約できる仕組み
  • 【坪数別】外壁+屋根セット塗装の費用相場一覧表
  • 屋根塗料を外壁より「ワンランク上」にすべき現場の理由
  • スレート屋根で必須となる「タスペーサー縁切り」の落とし穴

目次

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うべき最大の理由「足場代の節約」

外壁塗装と屋根塗装の足場代二重払いと同時施工の比較図

外壁と屋根を同時に施工すべき最大の理由は、工事全体の約2割を占める「仮設足場費用」を1回分にまとめられる点にあります。

足場代約15万〜25万円が1回分丸ごと浮く仕組み

住宅の塗り替え工事では、作業員の安全確保と丁寧な施工品質を守るため、建物の周囲に強固な金属製足場を組み、飛散防止メッシュシートで家全体を覆う必要があります。

この仮設足場工事にかかる費用は、一般的な30坪の2階建て住宅で約15万〜25万円が相場です。もし外壁と屋根を別々のタイミングで工事した場合、以下のように足場代の二重払いが発生します。

【番号リスト】【下線リスト】

  1. 外壁のみ工事(今年):足場代 約20万円 + 外壁塗装 約90万円 = 合計 約110万円
  2. 屋根のみ工事(3年後):足場代 約20万円 + 屋根塗装 約50万円 = 合計 約70万円
  3. 別々工事の生涯総額:足場代が2回かかり、合計 約180万円

一方、外壁と屋根を同時に施工すれば、足場を組むのは1回だけで済みます。

外壁+屋根の同時施工なら、足場代20万円+外壁90万+屋根40万(同時割)=合計 約150万円。工事を1回にまとめるだけで、まったく同じ工事内容でありながら約20万〜30万円も現金が浮く計算になります。

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工期と生活ストレス(騒音・防犯・養生)を1回で終わらせるメリット

金銭面だけでなく、日常生活における「心理的ストレス」を1回で終わらせられることも大きなメリットです。

塗装工事中は、どうしても以下のような生活上の制限が発生します。

  • 足場とシートに囲まれるため家の中が薄暗くなる
  • 高圧洗浄や足場解体の大きな騒音・振動が発生する
  • 養生シートで窓を塞がれるため換気や洗濯物の外干しができない
  • 工事車両の出入りや職人の出入りで近隣への配慮が必要になる

別々に工事をすると、この不便な生活を数年おきに2回も経験しなければなりません。外壁と屋根を同時に行えば、工事期間は約2週間〜3週間で一度に完結し、近隣への挨拶回りや騒音トラブルのリスクも最小限に抑えられます。


【坪数別】外壁+屋根塗装のセット費用相場と工事内訳

坪数別の外壁+屋根セット費用目安と内訳円グラフ

「実際に外壁と屋根を両方頼んだら、いくらかかるのか?」という具体的な目安を、延床面積(坪数)別にご紹介します。

30坪・40坪のセット費用相場一覧表

一般的な戸建て住宅における、外壁・屋根それぞれの単体相場と、同時施工した場合のセット費用目安は以下のとおりです。

延床面積(坪数)外壁塗装のみの相場屋根塗装のみの相場外壁+屋根セット相場同時施工による節約額
25坪前後約70万〜90万円約35万〜50万円約95万〜120万円約15万〜20万円お得
30坪前後約80万〜110万円約40万〜60万円約110万〜140万円約20万〜25万円お得
40坪前後約100万〜130万円約50万〜70万円約130万〜170万円約20万〜30万円お得
50坪前後約120万〜160万円約60万〜80万円約160万〜210万円約25万〜35万円お得

※上記は一般的なシリコン塗料〜ラジカル塗料を使用した場合の目安です。使用する塗料のグレードや屋根の劣化度合いによって費用は前後します。

男性 男性

30坪で約110万〜140万円なら、別々に頼んで180万円近く払うより圧倒的に現実的ですね。でも、屋根の工事って具体的にどんな作業が含まれているんですか?

【結論】 外壁塗装と屋根塗装は絶対に同時に行うべきです。最大の理由は、別々に工事すると約15万〜25万円の仮設足場代を2回払うことになり、合計で20万円以上も大損してしまうからです。

屋根塗装の重要工程!スレート屋根の「タスペーサー縁切り」とは?

日本の戸建て住宅で広く普及しているスレート屋根(コロニアル・カラーベスト)を塗り替える際、絶対に欠かせないのが「縁切り(えんぎり)」という作業です。

屋根材同士が重なり合う隙間を塗料が塞いでしまうと、内部に入り込んだ雨水や結露の逃げ場がなくなり、屋根下地の合板(野地板)を腐らせて深刻な雨漏りを引き起こしてしまいます。

スレート屋根の隙間を確保するため、下塗りの段階で「タスペーサー」と呼ばれる小さなポリカーボネート樹脂製の部材を屋根材の隙間に挿入します。見積書に「タスペーサー縁切り」や「縁切り工法」の項目が記載されているか、必ず指差し確認してください。

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外壁塗装の成功は「業者選び」で9割が決まります。訪問販売による「本日契約で足場代半額」「モニター価格」などの煽りトークには決して乗らず、必ず3社前後の相見積もりを取ることが失敗を防ぐ鉄則です…


耐用年数を揃える!屋根塗料は外壁より「1ランク上」を選ぶのが鉄則

外壁と屋根の受ける紫外線量と塗料耐用年数のバランス図

外壁と屋根を同時に施工する際、現場のプロが必ず守る極めて重要なルールがあります。それは「屋根の塗料には、外壁よりも耐用年数が長い上位グレードの塗料を選ぶこと」です。

屋根は外壁の2倍以上の過酷な環境に晒されている

屋根は建物の最上部に位置するため、365日休むことなく太陽の直射日光(紫外線・熱)と風雨を真正面から浴び続けます。

夏場には屋根材の表面温度が60℃〜70℃以上まで上昇し、冬場には氷点下近くまで冷え込むなど、温度変化による伸縮も非常に激しい環境です。気象条件による劣化スピードは、垂直に立っている外壁のおよそ2倍から2.5倍と言われています。

立山 大地 立山 大地

ということは、外壁と同じ種類のシリコン塗料を屋根にも塗ったらどうなるんですか?

【結論】 外壁塗装と屋根塗装は絶対に同時に行うべきです。最大の理由は、別々に工事すると約15万〜25万円の仮設足場代を2回払うことになり、合計で20万円以上も大損してしまうからです。

プロが提案する理想の塗料組み合わせ例

次回の塗り替えタイミング(約12〜15年後)をピッタリ一致させるためには、外壁塗料よりも屋根塗料の耐久性を1ランク引き上げるのが鉄則です。

【番号リスト】【下線リスト】

  1. 外壁:ラジカル制御シリコン(耐用年数 約12年) + 屋根:遮熱フッ素塗料(耐用年数 約12〜15年)
  2. 外壁:プレミアムシリコン(耐用年数 約10年) + 屋根:ラジカル制御塗料(耐用年数 約10〜12年)
  3. 外壁:フッ素塗料(耐用年数 約15年) + 屋根:無機塗料(耐用年数 約15〜18年)

特に屋根に「遮熱塗料」を採用すると、太陽光の赤外線を効率よく反射し、夏場の2階室温の上昇を抑えて冷房効率を高める効果も期待できます。


外壁と屋根の同時施工で注意すべき3つのデメリットと対策

同時施工の注意点と悪質業者の足場無料トラップ対策図

メリットの多い同時施工ですが、事前に知っておくべき注意点も存在します。契約前に以下の3点を必ず押さえておきましょう。

1. 一度にまとまった資金が必要になる

外壁単体(約80万〜100万円)に比べ、セット施工は120万〜150万円規模の出費となります。急な出費で手元資金を減らしたくない場合は、金利の低い「リフォームローン」や、自治体の助成金制度を活用できないか施工店に相談してみましょう。

2. 「足場代を無料にします」と迫る訪問販売の甘い罠

訪問販売の営業マンが「今日契約してくれるなら、足場代の20万円を全額サービスします!」と大幅な値引きを提示してくるケースが多発しています。

金属パイプを運搬し、専門の足場鳶職人が丸1日かけて組み立て・解体を行う足場工事には、どうしても人件費と運搬費がかかります。足場代を無料にできるはずがなく、実際には「塗料代」や「諸経費」に足場代が上乗せされているか、必要な工程を手抜きされる危険性が極めて高い手口です。

3. 屋根の劣化が激しい場合は「塗装」では直らないこともある

築20年以上放置された屋根や、すでに雨漏りが発生して下地が腐食している場合、表面だけ塗装しても内部の雨漏りは止まりません。その場合は、既存の屋根の上に新しい金属屋根を被せる「カバー工法(重ね葺き)」や「葺き替え工事」が必要になることもあります。

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まとめ:外壁と屋根はセット施工で生涯メンテナンス費用を賢く抑えよう

生涯メンテナンス費用を抑える賢い外壁・屋根塗装ステップまとめ図

外壁塗装と屋根塗装の同時施工は、単なる工事のまとめ売りではなく、生涯にわたる住宅維持費を最も安く抑えるための賢明な投資です。

  1. 足場代が1回分浮く:同時施工により約20万〜30万円の仮設足場代を確実に節約できる。
  2. 屋根塗料はワンランク上を選ぶ:外壁より過酷な屋根の塗料グレードを上げ、次回の塗り替え時期を揃える。
  3. 自社施工店で相見積もりを取る:中間マージンのない自社施工の優良専門店2〜3社から相見積もりを取り、適正価格で工事を依頼する。

お住まいの屋根は普段目にする機会が少ないため、気づかないうちに劣化が進行しているケースが多々あります。まずは外壁の点検を依頼する際に、「屋根の状態も高所カメラやドローンで一緒に診断してほしい」と業者に依頼してみることから始めましょう。


よくある質問(FAQ)

屋根の状態が見えないのですが、本当に塗り替えが必要か確かめるには?

悪質な業者が屋根に登って瓦を故意に割る被害を防ぐため、「ドローン診断」や「高所撮影用カメラ」を導入している施工店に現地調査を依頼するのが最も安全です。写真や動画で実際の屋根の様子を屋根に登らず確認できます。

外壁塗装だけで屋根は何もしないとどうなりますか?

外壁が綺麗になっても、数年後に屋根から雨漏りが発生したり、屋根材の破片が落下したりする危険があります。その時点で屋根塗装を依頼すると、再び約20万円の足場代を支払うことになり、結果的に大損してしまいます。

屋根塗装の代わりにカバー工法(重ね葺き)を勧められたのですが?

スレート屋根材が著しくひび割れていたり、築20年以上経過して塗膜では保護しきれない状態の場合は、塗装よりもガルバリウム鋼板などの金属屋根を重ね葺きする「カバー工法」の方が長期的なコストパフォーマンスが高くなる場合があります。現在の劣化進行度に合わせた工法を提案してくれる業者を選びましょう。


当サイトに掲載されている費用相場や耐用年数は一般的な戸建て住宅の目安であり、建物の立地条件・構造・使用塗料等によって変動します。実際の施工費用や劣化状況の診断については、信頼できる専門業者への相見積もりおよび現地調査を通じてご確認ください。